キンコン西野の新世界をネットで読みました
キングコング西野の『新世界』がネットで全ページ無料公開されているのを、今頃知り、興味がありましたので、読んでみました。
Youtubeでもよく観ていましたので、クラウドファンディングやオンラインサロン等、書いている内容は普段言っている内容が多かったのですが、これからは信用の時代だというのは面白いなと思いました。
特に面白いと感じたものをいくつか述べます。
しるし書店
古本のうち、出品者が読んだ際に、マーカなり、メモなりを書いた本を売るというサービス。発想がとても面白いと思いました。
確かに、ページが折られていたり、マーカ等がされている本は普通は買取不可で、捨てるぐらいしかないですけど、この本でも述べられているとおり、イチロー選手が読んで、気になった箇所に線が引かれてあったり、ページを折ってあったりしたものなら、需要はありそうです。
まあ、これも誰が出品者かということにはなるんでしょう。
レターポット
レターポットとはユーザが「ポット」という財布を持ち、「レター」という文字を1文字5円で販売するサービス。
贈り物の本質は選ぶ時間や買いに行く時間等、時間をどれだけ費やしたかなので、文字を送るということに辿り着いたとの事ですが、いや凄いなと単純に感心しました。確かに誰かに手紙を書くには時間がかかりますし、貰う側も現金や商品券を直接受け取るより重みを感じますね。
さらに驚いたのは、貰った方はそれを換金できないということです。
普通に考えると、貰った方はそれを換金して使用できるというサービスになりがちですが、そこをレターは貨幣と同じと考え、そのものに価値があるという考え方はなかなかそこまで思いつかない気がしました。
また、被災者支援の為の義援金には「公開ポット」という仕組みで、そこに応援メッセージを送るとその分のレターをそのサービス市場から消却して、運営側が、売り上げとして、寄付するとのことです。
さいごに
オンラインサロンは確かになんか胡散臭い感じがしていましたが、なるほど、一つの町と考えることができるんですね。
文章もうまくて、一気に飽きることなく読めました。
まだ、読んでいない方は一読をお勧めします。無料ですし。
えんとつ町のプペルは映画化するそうで、成功するかはわかりませんけど、仮に興行的に失敗しても、それを失敗とは思わずに、次のステップに進んでいくんでしょうね。