乾くるみさんのジグソーパズル48を読みました
乾くるみさんのジグソーパズル48を読みました。
やっぱり乾さんの本は面白いですね。
ジグソーパズル48
私立曙女子高等学院を舞台にした連作ミステリーもの。
全7話あります、各タイトルは以下の通り。
- ラッキーセブン
- GIVE ME FIVE
- 三つの涙
- 女の子の第六感
- マルキュー
- 偶然の十字路
- ハチの巣ダンス
ラッキーセブン
これは以前に読んだセブンに掲載されていたものと同じでした。
タイトルをみて、はじめの数行を読んで気が付きました。
あらすじについては以前に書いたので割愛。
GIVE ME FIVE
カラオケ屋で持参してきた1粒2千円もするいちごが誰かに食べられたという訴えからの犯人捜しという内容です。生徒5人のうち、犯人は誰か、探偵役はカラオケボックス店員です。ちょっと動機が弱いなあとは感じました。
三つの涙
主人公が住んでいるマンションの上の階の住人が変死体で発見されるところから始まります。被害者の足取りを追うと近くのスーパーで直前に買い物をしていたことが判明しますが、買った物のうち、何故かアイスの実ぶどう味のアイスだけが発見されませんでした。アイスはどこに?犯人は?
ラストシーンがちょっと怖かったです。
女の子の第六感
非売品のレアなスマホケースを巡るちょっとした誤解から生じたトラブルを探偵部の矢沢美冴が見事に解決していきます。
ちょっと強引な感じがしましたが、誤解から揉めることって、確かにありますよね。
マルキュー
個人的にはこれが一番面白かったです。
特別進路指導クラスである9組に編入されてきた小和田七緒は学費を賄う為、特待生資格を目指すことになります。しかし、現在の成績だと条件的に厳しいとの事で、クラスメート達が勉強の協力をすることになるのですが。。。
靴のサイズが皆、異なるという伏線があり、とても面白いと感じました。
この作品だけでもこの本を読む価値があったと思います。
偶然の十字路
部室のある防音棟の廊下で謹慎明けで久々に登校してきた耳梨右音が何者かに殴打されて気を失ってしまいます。幸いにも怪我は大したことはありませんでしたが、犯人は誰なのか?動機は?
謎が解明されていきますが、何故そんなことをしてしまったのかというところが、ちょっと弱いかなとは思いました。
ハチの巣ダンス
スマホを飲み屋に忘れてきた為に、拾った店員から金銭の脅迫をされてしまいます。持ち主の日渡虹華の親友である薙坂千草がクラスメートと力を合わせてスマホを取り返そうとする話です。はじめに読んだときにも、名前に関して、あれ?と思うところがあったのですが、最後にその謎が解き明かされます。
さいごに
全体的に各登場人物の名前が個性的というか、珍しい名前ばかりで、読んでいて途中で頻繁になんて読むんだっけ?となりました。。。。
この作品の中では、以前に読んだラッキーセブンとマルキューが私好みの内容でしたね。また、乾くるみさんの作品を読もうと思います。