七尾与史さんの僕はもう憑かれたよを読みました
七尾与史さんの『僕はもう憑かれたよ』を読みました。
七尾与史さんと言えば、死亡フラグが立ちました!を以前に読んだことがあったのですが、この本も面白くて一気に読んでしまいました。
タイトルから察するに何か心霊的な内容なんだろうなあとは思いつつ、ページをめくっていくと、登場人物2人のそれぞれの視点で物語が進行していきます。
八木沼真知はブックカフェのオープンさせることを夢見る女性で、半年前に書店員の恋人を事故で失くしています。誕生日の夜、美門玲二と名乗る男性が知人の依頼ということで真知の様子を伺いに来ます。
そこでのやり取りの中で、死んだ恋人しか知らない内容が語られることにより、不信に思います。
一方、歯科材料を扱う商社勤めの美門玲二は、最近、寝ても疲れがとれずに悩んでいました。また、自分の記憶のないところで、知人に見かけたとか言われ困惑もしています。
と、ここまで読んだところで、ああ、そういうパターンねと思いました。
まあ、確かにそのパターンの小説です。
内容としては、この後、美門玲二が八木沼真知の恋人の転落事故の第一発見者だということ、どうやら、夜中に別人格として行動していること、真知の恋人は事故ではなく、突き落とされた可能性があることなどが判明していきます。
オチはなんとなく見えてはいましたが、それでも面白く読めました。
最後の真知のセリフが特に良かったです。
「私はデミ・ムーアかっ!」