恩田陸さんの『夢違』を読みました
恩田陸さんの『夢違』を読みました。
恩田さんの作品も結構読んでいるのですが、この作品も冒頭から面白くて一気読みしましたので、感想などを書いておきたいと思います。
あらすじ
本の中では夢を記録できる技術が確立されており、その記録した夢は夢札と言われています。主人公の浩章は夢札を分析する仕事をしていますが、ある日、中央図書館で十年以上前に事故で亡くなった古藤結衣子らしき幽霊を目撃します。
古藤結衣子は左側のこめかみ部分のひと房が銀髪になっていて、予知夢、しかも事故などの悪夢を見ることができる女性でした。また、浩章とは元々兄の婚約者という関係でしたが、次第に親しい仲となっていました。
予知夢を見ることができるということで、話題となり、研究対象とされていましたが、ある時、自分自身が見た予知夢通りに事故に巻き込まれてしまいます。
遺体は出ませんでしたが、酷い火災事故であったため、亡くなったと考えられていました。
事故から十数年後、浩章も別の女性と結婚していましたが、ある時、山間の小学校でクラスの生徒たちがパニックを起こす事件が発生します。その生徒たちの夢札を見ると、ある女の子の夢に八咫烏が出てきます。その八咫烏の喉元には結衣子らしき女の顔が浮かんでいました。女の子の別の夢札には結衣子と浩章が一緒にいるところも見えました。浩章自身も結衣子が近くにいるような夢か現実か分からない感覚に襲われることが多くなります。
さらにある小学校で児童80人と教職員らが姿を消してしまう神隠し事件が発生します。
その防犯カメラには結衣子らしき女性が映っていました。
一体何が起きているのか?
結衣子は果たして生きているのか?
何をしようとしているのか?
感想
SFホラーっぽい感じで、引き込まれて頁を捲りました。
ラストはそれなりに予想がつきましたけど、伏線が回収されてないなあとちょっと消化不良気味でした。。。
面白くて読ませるだけに、なんだか勿体無い気がしました。
新聞連載だからですかね。もっと長編にしても良かったのになあと思ったり。
髪の一部分が白い、古藤結衣子という名でなんかよく似たのがあったなあと思っていたのですが、調べてみると、昔ドラマであった『悪夢ちゃん』の原案みたいです。
あのドラマは子供でしたけど、確かに予知夢を見る女の子がそんな名前と容姿でした。
子供の頃のイメージで制作されたんですかね。
まあ、どちらかというと主人公は北川景子でしたけど。
がんの放射線治療で液体のりに注目が集まった結果
がんの放射線治療で「液体のり」が効果があるとの記事がありましたね。
ただ、同名会社を勘違いするおっちょこちょいの方々がいたようです。
「液体のり」放射線治療でがん細胞ほぼ消失
Yahoo!ニュースのトップにも載っていましたが、朝日新聞の記事です。
がん細胞に薬剤を取り込ませておき、中性子をあててがん細胞を壊す放射線治療で、薬剤に液体のりの主成分を混ぜると治療効果が大幅に高まることを東京工業大のチームが発見し、23日発表した。薬剤が理科の実験でつくったスライムのようになり、がん細胞にとどまりやすくなるらしい。マウスの実験では大腸がんがほぼ消失したという。
なかなか凄いニュースです。皆が知っている液体のりにそんなパワーがあるとは。。。
液体のりの成分であるポリビニルアルコール(PVA)がいいみたいですね。
「液体のり」メーカーといえばヤマト
多分、一度は見たことがあるであろう、液体のりの「アラビック」を製造しているのが創業120年の老舗メーカーのヤマト株式会社です。
この会社ですが、実は非上場の会社です。
ですから、一般人が投資対象にするわけにはいきません。
一方、東証の1部上場会社で同名のヤマト(1967)という会社があります。
こちらは建設業の為、ちょっと調べればわかるはずなのですが、このニュースが出た時の株価の動きがこちら。
この数日前から出来高が多くなっていますので、このニュース関連だけではないかもしれませんが、恐らく、それなりの数の人が間違って買ったと思われます。
上場会社でのり関連でパッと思いつくのは、セメダイン(4999)ですかね。
こちらもニュースに反応したみたいです。
ちなみにポリビニルアルコール(PVA)はクラレが世界で初めて事業化した機能性樹脂のようです。で、クラレの株価はというと。。。。
下げてるやん。。あかんやん。。。。。
基本的にニュースが出てから買っても遅いけど
最近は株高ということもあり、株式取引をしている方も増えてきたんでしょうね。
証券会社は口座開設作業で忙しいらしいですし。
ツイッターとかで情報が回るのも早いですし、有名投資家に追随するイナゴも大量発生しているみたいです。
でも、ニュースが出てから買っても報われる可能性はあまりないでしょう。
特に買い材料のニュースなら、ほんとに早くに対応しないと一瞬の差で損失になりそうです。
逆に悪いニュースで暴落するようなら、戻りを期待しての買いはアリかもしれませんが。。。
最近だとプレサンスコーポレーション(3254)とかは買いでしたね。
宿泊予約を無断キャンセルしポイント不正取得
宿泊予約を無断キャンセルの問題が最近話題ですが、色々考える人がいるんだなあと思う記事がありました。
宿泊予約を無断キャンセルしポイント200万円分を不正取得
宿泊予約サイトで四つのホテルを予約し、無断でキャンセルしたとして、京都府警は22日、住所不定の女(51)と息子(30)を私電磁的記録不正作出・同供用、偽計業務妨害両容疑で逮捕した。2人は、予約した際の特典としてポイントをサイトから入手していたという。
過去にも予約で計約200万円分を得ており、府警はポイント目的にキャンセルを繰り返したとみて調べる。
逮捕容疑は私電磁的記録不正作出・同供用、偽計業務妨害のようですが、無断キャンセルの理由がポイント不正取得だったみたいですね。
最近問題になっている無断キャンセルは嫌がらせとか常識の欠如とかかなあと思っていましたので、これはちょっと意外でした。
仕組み的には予約時に付与されたポイントは予約キャンセル時に宿泊施設側がサイトに通知してポイント付与を取りやめることになっていたようですが、通知を忘れるケースがあったとの事。
このシステム自体の仕組みがイマイチだなあとは思いますけど、これを分かっててやっていたのだとしたら、ちょっと感心してしまいます。
でも普通に無断キャンセルではなく、予約キャンセルじゃダメだったんですかね。
それにしても世の中には色々と悪知恵を働かす人がいますねえ。
親子で何やってんだか。。。。
無断キャンセル理由トップは「とりあえず予約」
こちらは「飲食店の無断キャンセルに関する消費者意識調査」結果の記事ですけど、無断キャンセルの理由のトップは「とりあえず予約」だそうです。
とりあえず予約するのはいいとして、キャンセルするなら連絡すればいいのにと単純に思うのですが、不思議な感覚ですね。
宿泊も飲食もネットで簡単に予約できるようになっていますから、迷惑がかかるといった意識が薄いんでしょうかね。
キャンセル料とかクレジットカード前払いとかが必須化してきそうな雰囲気です。。。
いずれ財産税が導入されるのか?
幻冬舎ゴールドオンラインに興味深い記事がありました。
所謂、財産税についての導入シナリオでした。
最近のマイナンバーに関する記事といい、なんとなくイメージしている内容でしたので、納得する方も多いのではないかと思います。
財政赤字の圧縮を目論む政府が描いているシナリオ
以下、記事内容です。
抜粋して要約すると、以下のような感じでしょうか。
- 今のアベノミクス政策はインフレ政策であるから、失敗するとハイパーインフレになる可能性がある。
- インフレ政策が失敗する場合に備えて、マイナンバー制度の導入と新札切替をすることにより、個人資産の把握をしようとしている。
- ハイパーインフレになる前の策として『財産税』導入が考えられる。
- 税負担が重い富裕層にとってもハイパーインフレより「財産税」の方がマシ
- 『財産税』導入により国家財政が一気に健全化し、購買力が下がるのでインフレが沈静化する
財政悪化に関しては色々言われていて、全く問題ないという方もいれば、危ないという方もいますよね。単純に考えると、借金が膨らみすぎていますし、上記記事内容もあり得るのかなと感じました。
最近、マイナンバー制度の件でもニュースがありましたね。
ちなみに財産税の税率は戦後の財産税税率(超過累進税率)を踏まえて計算されていて、大体以下のような税額が想定されていました。
- 4,000万円以下は無税
- 5,000万円なら290万円(実質税率5.8%)
- 1億円なら2,740万円(実質税率27.4%)
- 2億円なら8,640万円(実質税率43.2%)
- 10億円なら6億5,640万円(実質税率65.6%)
超富裕層にはきつそうです。でも超富裕層は少ないでしょうから、一般大衆には受け入れやすいのかもしれません。1回限定での実施になるのでしょうけど、混乱必至ですね。セミリタイア組にもダメージ大きそうです。。。。
個人の対策はあるのか
インフレに備えて、現金ではなく株式を持てとか金を保有しろとか色々言われたりしますけど、実際のところ、財産税が導入されれば、全て課税対象になるでしょうし、ハイパーインフレにでもなったら、もうどうしようもない気がします。
海外で口座を持つとかの選択肢もありますが、国内での外貨預金はあまり意味がないのだろうと思います。
金は細かく保有しても使う際にはバレそうですので、いかに寝かせられるかでしょうか。前段階として預金封鎖されるでしょうから、やっぱり手元に少しの現金は置いておく必要はあるんでしょうかね。
まあ、キプロスにしろ、アルゼンチンにしろ、財政破綻しても皆生きているわけで、なんとかなるんでしょうけどね。(なんとお気楽な。。。)
雑所得と一時所得について調べてみた
確定申告に備えて令和元年分の収入・支出を纏めていたのですが、雑所得と一時所得のどちらだっけと迷うことがありましたので、ちょっと調べてみました。
一時所得
一時所得とは、営利を目的とする継続的行為から生じた所得以外の一時の所得で労務その他の役務又は資産の譲渡の対価としての性質を有しない所得のこと。
その名のとおり、一時的に得られた収入ということで、以下のようなものです。
クイズ等の懸賞金も一時所得ということはAQUIZの賞金も一時所得ということになりそうです。
あと、問題はポイントですね。
ポイントの取得手段が色々ありますから、ややこしいです。
結論から言うと、以下のようになるみたいです。
- 質問やアンケートへの回答等の役務提供の対価として付与されるポイントは対価性があるため雑所得
- ポイント付与の抽選キャンペーンに当選するなどして臨時・偶発的に取得したポイントは一時所得
- 決済代金に応じて付与されるポイントは課税対象外
ということは、マクロミル等のアンケートサイトで得たものは一時所得ではなく、雑所得ということになるんでしょうね。
企業発行の決済代金に応じて付与される独自ポイントは値引き相当ということですが、ポイントサイト等のポイントは一時所得になりそうです。
楽天ポイントとかは雑所得、一時所得が混在していると思われますが、意識している人はあまりいないでしょうね。
一時所得の特別控除額は最高50万円になりますから、そうそう超えることはなさそうですが、超えている一部の方は注意が必要です。
最近ではキャッシュレス決済に伴うポイント還元なんかもありますね。
課税対象額
(収入-支出金額-特別控除額)× 0.5
ポイントについての考察は以下のブログがわかりやすかったです。
雑所得
雑所得とは以下のいずれにも当てはまらないもの。
- 利子所得
- 配当所得
- 不動産所得
- 事業所得
- 給与所得
- 退職所得
- 山林所得
- 譲渡所得
- 一時所得
例えば、以下のようなものです。
- 公的年金/個人年金
- FX/仮想通貨(FXや先物取引等は「分離課税」)
- 講演料や原稿料、印税等
- 株主優待品
- アフィリエイト収入
- ネットオークション・フリマ収入
- 治験等の負担軽減費
- 質問やアンケートへの回答等で付与されるポイント
仮想通貨(暗号通貨)の利益も事業でやっていないなら、雑所得ですね。
フリマ収入はメルカリとかで結構稼いでいる方もいそうですけど。。。。
あと、株主優待なんかはQUOカードのように金額がはっきりしていれば、計算が簡単そうですけど、物品の場合は算定が難しいのではないかと思います。
給与所得者だと20万円以下なら申告不要ですけど、昨今、株主優待クロスとか流行ってますし、結構対象者がいそうです。
株主優待生活で有名な桐谷さんはどうしているんでしょうかね。気になります。。。
課税対象額
収入額-必要経費(年金は公的年金等控除額)
さいごに
国税電子申告・納税システム(e-Tax)では既に令和元年分の入力が可能となっていますので、分かる範囲から少しずつ入力していこうと思います。
昨年は給与所得者ではありませんでしたし、株式譲渡損益の損益通算もしたいですから、確定申告はするつもりです。無職でも確定申告か住民税申告は必要ですし。
確定申告で多少の還付があるはずです。