田丸雅智さんの『ショートショート診療所』を読みました
田丸雅智さんの『ショートショート診療所』を読みました。
ショートショートは学生時代から結構読んでいましたが、私の中ではショートショートといえば星新一さんのイメージでした。今の第一人者は田丸雅智さんみたいですね。
ショートショート診療所
18編のショートショート集。タイトル通り、医者と患者のやりとりが中心になっています。各タイトルは以下の通り。
- 骨を休める
- 心霊内科
- 妄想竹
- コスメ・ドリンク
- 心臓の毛
- 瞑想整理術
- 雪を引く
- 瞳の花火
- 更生物質
- 中身がなくて
- 記憶の糸
- 似てゆく
- 漢方の効能
- 睫毛の穂
- 枯れた女
- 銀杏と生きる
- 隠し場所
- 身体の変化
いくつか分類してみます。
異口同音からの発想と思われるもの
『心霊内科』はひどい肩こりに悩まされていた主人公が病院に行くと、通されたのは心療内科ならぬ心霊内科。肩こりの原因は霊が憑いていることと告げられ。。。。
治療方法の発想も面白いなあと感じました。
語句の意味からの発想と思われるもの
- 骨を休める
- 心臓の毛
- 雪を引く
- 中身がなくて
- 記憶の糸
- 似てゆく
- 枯れた女
- 身体の変化
『骨を休める』は、全然、身体の疲れがとれない主人公に対して、同僚が勧めてくれたラーメン屋の裏手にある診療所。マッサージが整体かと思いきや。。。。
最後のオチもブラック気味でしたが、面白いです。
さいごに
田丸雅智さんの本は初めて読んだのですが、単純に面白かったです。
まあ、ショートショート自体、気軽に読めますし。
田丸雅智さんは、ショートショート書き方講座っていうのもされているんですね。
2020年度から使用が開始される小学校4年生の国語教科書に採用される予定だとか。
私の中で、ショートショートは星新一さんで止まってましたが、田丸さんの他の本とか江坂遊さんの本とかを読んでみようと思った一冊でした。