東野圭吾さんの『黒笑小説』を読みました
東野圭吾さんの黒笑小説を読みました。
1編20頁程の短編小説(ショートショート)です。
タイトル通り、ブラックユーモアな内容でした。
流石に売れっ子作家だけあって、話の内容とかオチのつけ方とかうまいですね。
黒笑小説
特に面白かったのは以下の通りです。
巨乳妄想症候群
主人公はどんなものでも女の乳にみえてしまうという巨乳妄想症候群という病気にかかってしまいます。例えば、管理人の禿げ頭が巨乳に見え、思わず両手で鷲掴みしようとしたり。友人の医者に薬を出してもらい、症状が改善したかに思われたのですが、今度は女性が全員巨乳に見えだして。。。
冷蔵庫を開けたら巨乳が二つ並んでいたという書き出しから面白いです。
インポグラ
発毛剤を作るはずが、偶然に生まれたインポテンツ誘発剤・インポグラ。
浮気防止薬として、注文が殺到しますが、ある時期から急激に注文が減り始めます。
原因を探っていくと。。。。
男の悲哀が感じられます。女性の方が一枚上手です。
もうひとつの助走
線香花火
過去の人
選考会
この4つは登場人物が被っていて、連作ぽくなっています。
編集者と作家の本音と建て前のやりとりが面白いです。
売れていないけど勘違いしている作家さん、ほんとにいそうです。。。