セミリタイアもどきの中年ニートブログ

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2018年よりセミリタイア中。50過ぎ独身男の備忘録

群ようこさんの『散歩するネコ』を読みました

読書

群ようこさんのれんげ荘物語の第4弾である『散歩するネコ』を読みました。れんげ荘物語シリーズの第1弾の『れんげ荘物語』、第2弾の『働かないの』、第3弾の『ネコと昼寝』も全て読んでいます。

れんげ荘物語シリーズ

有名広告代理店に勤めているキョウコは、母との確執、会社でのお愛想と夜更かしの日々や同僚女性たちからの妬み、嫉み、恨み等から解放される為、45歳で会社を早期退職し、安アパートのれんげ荘で月10万円の生活を始めます。

不便さと闘いながらも、慎ましく生活していく姿が描かれています。

月10万円の支出割合

第2弾の『働かないの』の中で月10万円の内訳が語られている箇所がありました。ある雑誌の収入に対する支出の割合のモデルケースを参考にしているとの事。

住居費は27%、食費は17%、被服費は3%、交際費は3%など。

但し、食費は有機野菜等を購入しているため、そこだけ跳ね上がっていると。

年金、税金等はどうなっているのかは不明です。

れんげ荘

第1弾の『れんげ荘物語』で語られてるところによると、築40年以上の木造アパートでタイル張りの和式トイレとシャワー室は共同。1部屋は6畳1間、台所は半畳。

住宅地の奥の奥、昔ながらの敷地の広いお屋敷2軒に挟まれた、2階は鬱蒼と樹が生い茂っているなかにまぎれ、いかにも忘れ去られて建っている風情で、薄茶色の外壁には至るところに、黒いスプレーで何やらわからないマークがいたずら書きされているとの事。

第4弾のあらすじ

前作は母親が倒れて、救急車で運ばれたとの連絡があったところで終わりましたが、今作はその続きからです。幸いにも一命を取りとめた母親でしたが、家族が誰か等との認識ができなくなっていました。話はその母親の入退院、アパート住人のコナツさんがれんげ荘を出ることになる等の身の回りの変化が中心となっています。

 

 

そして、キョウコの癒しである近所のネコ、ぶっちゃん(本来の名はアンディ)との再会も書かれています。

 

感想

キョウコさんのアーリーリタイア月10万円生活に憧れる人は多いのではないかなと思います。私もサラリーマン時代にこのシリーズを読んでいて、こんな生活もあるんだなあと羨望に似た気持ちになったことがあります。フィクションですけど、実際に月10万未満で生活している方々もいるみたいですから、実現可能なライフスタイルではあるのかなと考えます。

 

 

 

第1弾の『れんげ荘物語』では、資産について、ひと月10万円で80歳になるまでは生活できるとの記述がありますので、80歳まで残り35年で、35×10×12=4,200万円前後の資産設定なんでしょうかね。元々、有名企業でバリバリ働いていたキョウコさんですから、企業年金を含めた年金もそれなりにあるはずで、20年~25年ぐらいまで貯蓄完全切り崩しとしても、それ以降は年金不足分だけの支出となり、まあ、不可能ではないのかなと思いました。

 

私は現在、よく似た立場というか、セミリタイア中の身なのですが、残念ながら月10万円では収まっていません。まあ、前年収入の社会保険料が高いということもありますし、家賃3万ということもありません。

不可能ではありませんが、現実的にはなかなかこの金額で生活するのは厳しいだろうなとは感じますけどね。