ルックスルー利益・ルックスルー資産とは?
最近、バリュー投資家として有名なかぶ1000さんのツイキャス等でルックスルー利益とかルックスルー資産とか一般には耳慣れない言葉が出ていたので、ちょっと纏めておきます。
そもそもルックスルー利益とはあの有名なウォーレン・バフェットが言い出した造語になります。
バフェットの投資会社であるバークシャーの収益性を正しく把握するにはその投資先の利益を加味しなければならないとの主張です。
投資先の純資産が拡大しているなら、長期的に株価も同様に上昇するはずで、一時的な株価変動には一喜一憂するなということでしょうか。
投資先企業の純資産を投資割合によって資産として計上するというのは、所謂、持分法ですね。
まあ、持分法だと15%とか20%以上とかの保有株式が対象になりますので、それ未満も含めないと本来の資産価値は出ないということになるのでしょう。
個人投資家の保有する株式も同じような考え方でルックスルー利益・ルックスルー資産を以下の計算式で算出することができます。
ルックスルー利益
EPS(1株当たり利益)× 保有株数
ルックスルー資産
これらを保有銘柄毎に算出し、合計したものがポートフォリオ全体のルックスルー利益、ルックスルー資産となります。
これをどう使用するかですが、投資金額に対してどれくらいの利益及び資産になるのかの目安になります。
順調に企業が利益を上げれば、投資効率は年々上がることになりますね。
気をつけなければいけないのは結果的に低PER、低PBRの銘柄を選択することが多くなるので、単なるクズ株を掴まないように銘柄選択はやはり重要ということになるでしょう。
一番のメリットは株価急落時において、企業価値は変わらないと考えることにより、不安を軽減する心理的クッションになることかと思います。
以下にFROGGYでのかぶ1000さんのインタビュー記事があります。